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「エシカル(ethical)」は、「倫理的な」という意味の英単語です。最近、ビジネスの分野で「エシカル消費」「エシカル商品」のような形で使われることが増えています。
「倫理的な」という意味だけでは少し漠然としていますが、「エシカル消費」「エシカル商品」は、地球環境や、人、社会に対して配慮されたものを購入・消費したり、またそのような商品のことを指します。
わたしたちの生活を豊かにしているあらゆる物には、材料や生産者など、さまざまな物や人が関わっています。
エシカルは、その物が作られるために必要な環境や、作っている人の労働環境などに気を配ることで、環境保全や社会へ配慮する、という意味で捉えられています。
具体的には次のような商品です。
・「環境に配慮した商品」
・・・地球環境に十分に配慮した商品
・「人権、人間社会に配慮した商品」
・・・人々の労働環境や社会的に不利な環境にある人の支援
・「地域の持続可能性に貢献する商品」
・・・地域の環境やコミュ二ティが持続可能であるために貢献する商品
この「エシカル商品」と「SDGs」は、深く関係しています。SDGsには次のような目標があります。
なぜ「エシカル商品」について、私たち球磨中央高校が調査研究し、WEBページを作成し、皆さまにお伝えしたいと思ったのかというと・・・
令和2年7月豪雨災害で、私たちの住む人吉球磨地域は壊滅的な被害を受けました。このサイトも「豪雨災害で被災した店舗や人吉球磨を応援したい」との思いで運営を始めました。
災害から2年が経ち、店舗やビルが解体され、多くの土地が更地になりました。元々、事業主だった方も高齢のため、災害をきっかけに廃業され、更地のまま2年間が過ぎました。
SDGsの目標11には「住み続けられるまちづくりを」という目標が掲げられています。私たちは人吉球磨地域を「住み続けられる街にしたい」と強く思い、「エシカル商品」を開発することで、豪雨災害の復興支援に取り組みたいと考えました。
取り組み-1
「規格外の『しらぬい』と
農薬等を使用せずに栽培した緑茶を使ったフレーバーティー」
(環境に配慮した商品、人権、人間社会に配慮した商品)
人吉球磨地域の「美味しいお茶」を原料に、障がい者就労支援施設とコラボして、フレーバーティーを企画、販売しました。
SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標12「つくる責任、つかう責任」の視点で、令和2年7月豪雨で被災した「芦北・水俣地域」の特産品「しらぬい」の規格外品を使用して、フレーバーティーに浮かべるドライフルーツを作りました。
SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標15「陸の豊かさも守ろう」の視点で、令和2年7月豪雨で被災した「相良村」の特産品「お茶」を材料に使いました。
相良村の川上製茶は、「美味しい、そして安心安全なお茶を作る」ことに手間を惜しまず、農薬を使用せずお茶を育て、高品質な美味しいお茶を製造されています。また、「にっぽんの宝物 JAPANグランプリ 最優秀賞」等、多くの受賞歴があります。このフレーバーティーには川上製茶の緑茶を使用しています。
※「川上製茶」へのリンク
SDGsの目標8「働きがいも、経済成長も」と目標10「人や国の不平等をなくそう」という視点で、障がい者就労支援施設「とら太の会」に製造工程の一部(商品梱包)をお願いしました。
取り組み-2
「障がい者就労支援施設とコラボした商品」
(人権、人間社会に配慮した商品)
人吉球磨地域の「美味しいお茶」を原料に、障がい者就労支援施設とコラボして、お茶のチョコレートを企画、販売しました。
SDGsの目標8「働きがいも、経済成長も」と目標10「人や国の不平等をなくそう」という視点で、障がい者就労支援施設「まどか工房」と協働して、人吉球磨産のお茶を使ったチョコレート「ChocoCha」という商品を「くまもと県南フードバレー推進協議会」と協働して企画、販売しました。
企画の目的のひとつに「共生社会の推進」ということも考えています。
※「まどか工房」へのリンク
「くまもと県南フードバレー推進協議会」へのリンク
溶けやすいチョコレートなので、気温が低い「秋、冬」限定の商品になりますが、昨年度も「超濃厚お茶チョコレート」として、お客様から好評を得ました。
美味しい「お茶チョコレート」を食べて、「共生社会」について、みんなで考えてみませんか?
取り組み-3
「人吉球磨地域の栗を使ったランチパック」
(地域の持続可能性に貢献する商品)
人吉球磨地域の「美味しい栗」を原料に、山崎製パン株式会社とコラボして、「ランチパック」を企画、販売しました。
豪雨災害から約2年が経った現在、「復興支援」と称した活動も、メディアや地域外からは注目されなくなり、「風化」が進んでいると私たちは感じました。
しかし、人吉市中心部は「更地のまま」であり、街としての将来が不安に感じました。
私たちは災害を風化させないため、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」の視点で、「復興のシンボル」として山崎製パン株式会社と協働して、特産品の栗を使ったランチパックを企画、販売しました。東京や九州・山口地域のスーパーやコンビニ等で販売され、1個につき1円が被災地域に寄付されました。
2年目、第2弾のランチパックは、ホイップから「マロンホイップ」に変更し、栗の風味をアップさせました。
更に、球磨栗を使った「マロンムースタルト」も同時発売!カリッとした香ばしいタルト生地に濃厚なマロンムースは、まるで高級デザートです。両商品とも売上1個につき、1円が被災地域に寄付される商品です。
みんなで美味しいランチパックを食べて、「地域の持続可能性」について考えてみませんか?
取り組み-4
「紙の端材を活用したノート」 (環境に配慮した商品)
人吉市にある東紙店では、紙製品を製造した後に出る「紙の端材」を有効活用できないか考えておられました。この紙の端材は「規格外のサイズ」になるため、再び他の製品の材料にするには適さず、廃棄していたということでした。
そこで、SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」と目標15「森の豊かさも守ろう」の視点で、東紙店と協働して、紙の端材を使った「パソコンの手前に置いて使うノート」という商品を企画、販売しました。
GIGAスクール事業により、生徒用机の上に、PCを置くことになり、従来のサイズのノートが置きにくくなりました。私たちが企画したノートは、パソコンの手前に置くことができ、生徒用机の限られたスペースでも、スムーズにノートをとることができます。
また、リモートワーク等、パソコンで作業しながらメモをとる時にも便利だと思います。
多くの方に購入していただき、みんなで「環境」のことを考えていきましょう。
東紙店のページに移動します。また、人吉商工会議所の近くにある「東紙店」の店舗でも購入できます。ぜひご来店ください。
取り組み-5
「規格外苺を使ったスムージー」 (環境に配慮した商品)
人吉球磨地域の「美味しい苺」。でも、「形が悪い」等の理由でスーパー等で販売されていない商品があることを知っていますか?
規格外の苺とは、次のような苺です。
特に「形が悪い」や「ヘタが取れている」という苺は、味には全く問題がありません。
私たちは、SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」の視点で、苺農家や、やまえ堂と協働して、規格外の苺を使った「けずり苺のアイス・スムージー」という商品を企画、販売しました。
美味しいスムージーを食べて、みんなで「環境」のことを考えていませんか?
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